シリーズ 水害から命を守る その3

早期避難に備える ーー荷物の作り方ーー

地震などの自然災害とは違い、水害は予想をすることができます。
天気予報を確認するだけでも、豪雨への警戒が必要かどうかがわかります。
もし、お住まいの地域に、豪雨災害への備えが呼びかけられているならば、これを「この地域は大丈夫だろう」と考えず、避難準備の合図としましょう。
この意識を持つだけで、災害に対する対応が大きく変わります。
このことは、あなただけではなく家族や親近者と共有し、ルールを決めておいてください。
簡単なことです。
「誰かが『これは災害が起こるかもしれない』と感じたならば、すぐに話し合いをする。」
あんな場合、こんな場合、どうしよう、こうしよう。
可能な限り早く、話し合ってください。そして、大袈裟に考えて、答えを出してくださいね。
 重要なこと:いつ逃げる、どこへ逃げる、何を持って逃げる、どうやって逃げる
       *避難が早ければ欲張りが可能、避難が遅くなれば裸一貫
◎荷物の準備
  話し合いが終われば、直ちに「何を持って逃げる?」の結果に従って、実際に持ち出す物を
  揃え、バッグ等に詰めましょう。
  水が迫ってくる前に、避難することが大切です。
  準備万端で、避難が必要かどうか、引き続き情報を集めてください。
  情報は取りに行くこと!
  待っていてはダメです。
  そして、水の災害から命を守る方法は、水難事故と同じだということを忘れないで!!
  呼吸を確保することが大切です。
  また、水から逃れること、遠ざかること、離れること、が大切です!!

着替えやタオル類、食料、携帯電話、充電器・・そうそう常備薬や保険証、おくすり手帳も忘れずに。
考えればいろいろと出てきます。
もし、家が浸水すると予想するならば、もっともっと大切なものが出てきます。
時間に余裕があれば、車に積み込んで長距離ドライブが可能。被害が迫て来れば身の安全を優先することが精一杯。
持ち出す物は種類ごとに二重のナイロン袋に詰めます。
ナイロン袋に入れることで雨などで濡れるのを防ぐことができます。
また、たくさんの空気を閉じ込めることができます。
もし浸水した町を歩くことになっても、そして、もし水に流されたとしても、
あなたは「浮袋」を持っているのと同じです。
とても安心!!
そして、リュックサックに詰めていきます。
荷物が多すぎると歩きづらいので要注意!
杖は、水がないところを歩くときは体の支えとして使います。
冠水した道路では、水底を探るために使います。
溝や用水路、田畑などへの転落、転倒を防ぐために。
水がないところでは、リュックサックは背中に負いましょう。
冠水した道路では、リュックは胸に負います。
足元が見えづらいので、要注意!
片手で杖を突いて、反対の手でリュックを押さえます。
どうせ濡れるので、履物は運動靴が最適です。
もし、落水しても大きな浮袋を持ってるので安心!!