シリーズ 水害から命を守る その2

早期避難の重要性

当たり前のことですが、水害から命を守るための最も確実な方法は、雨が降る地域から脱出することです。
例えば、気象情報で「明日から明後日にかけて、大雨に警戒が必要です。」と公開されたならば、その時点で雨が降らない地域に旅行に出かければ、例え自宅が浸水しようとも、自身の命を守ることができます。
水の事故に共通することは、水から遠ざかることができれば「死なない」ということです。
したがって、水害から命を守るための方法を考えるとき、早期に、いかにして水から遠ざかるかを考えてください。
避難のタイミングが早ければ早いほど、避難難易度が下がります。
道路が冠水し、水深が膝よりも上になれば水中歩行は危険です。避難不可能。
自宅内での垂直避難を考えなければなりません。
ヒトは「この前の台風の時も大雨が降ったけれど、ウチは大丈夫だった。今回の秋雨前線の雨でも大丈夫だろう。」というように自分に都合が良いように考える癖があります。
正常性バイアスですね。まったく根拠がないことでも、納得してしまいます。
水害から命を守るための敵は、自分自身なのかもしれません。
皆様も、お気をつけください。