シリーズ 水害から命を守る その1
洪水ってなあに?
言葉は大切です。
そのために、まず言葉の整理をします。
「洪水(こうずい)」は、大雨や雪解け水によって河川の水量が増す現象をいいます。
日常会話では、町の中に水が入り、家屋が水に浸かった状態を「洪水」と表現している場合がありますが、本来は床上浸水、床下浸水というように家屋等が水に浸かった状態は「浸水(しんすい)」といい、道路や田畑が水に浸かったときを「冠水(かんすい)」といいます。
ちなみに、河川の水があふれたり、堤防が決壊すると「氾濫(はんらん)」が起こります。
また、町の中に降った雨が多すぎて排水できずに水がたまる現象も「氾濫」です。
「越水(えっすい)」は河川の水が堤防を越えて町側に流れ出ることをいいます。
一方で、河川でも堤防がないところから水があふれると「溢水(いっすい)」となります。